<82カ国目;コロンビア>世界で一番危ない街へようこそ
- 2018/05/01
- 17:46
こんにちは。
現在。ホンジュラス・テグシガルパ。
バスの乗り継ぎだけで、バスターミナル内のホテルから出ていません。

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世界一周ブログランキングに参加中。
1日1クリックで応援宜しくお願いします。
イピアレスから夜行バスでコロンビア第2の都市・メデジンへやってきた。
この街、旅人の間では治安の悪い街として知られている。
だから今回もメトロの駅から徒歩3分のちょっとお高めの宿にチェックイン。
この宿が、いい出会いに満ちていて結局5泊もしてしまった。
その出会いについては次回以降に。
着いたその日に宿が主催するフリーツアーがあるということで参加することにした。
夜行バスで到着して疲れていてどうしようか迷ったんだけどね、結果参加してよかった。
案内してくれるダニーはこの宿でボランティアスタッフとして働いている。
彼は生まれも育ちもこのメデジン。
”世界で1番危ない街にようこそ。”
ダニーは冗談交じりに言ったけど、15年前までは本当にそうだったって。
まずは、メトロとゲーブルカーを乗りついで、メデジンの山を越えた向こう側にある、アルヴィ国立公園へ。


このメトロとケーブルカーは、2004年当時のメデジン市長が、治安回復のために作った。
そしてメトロやケーブルカー駅は、治安の悪い貧困層が多く住むエリアを中心に作られている。
実際、一番栄えているエリア・ポブラドの駅は、その中心街から1キロくらい離れたところにあって、結局歩かなければならない。
レンガ作りの家々の上空をケーブルカーで移動しながらダニーが説明をしてくれる。

駅には、図書館が付いていた。(写真なし、すいません。)
帰り道で本が借りられるとか、画期的じゃない?!?!
当時の市長は、貧困の若者への教育にも熱心に取り組んだ。
貧困を抜け出す手段は教育。教育を受けることができたら手に職をつけることができる。
手に職をつけることができれば犯罪に手を染める必要はなくなる。
その甲斐があってか、メデジンの治安は一気に回復し、2012年には、ウォール・ストリートジャーナルで『最も革新的な都市』に選ばれた。
だけど、ダニーは、”表面的には治安は回復したけど、まだまだこの地に根付いた悪習は消えていない。”という。
ダニー自身、1ヶ月前に引っ越しを余儀なくされたらしい。というのも、ダニーが住んでいる地域を牛耳るマフィアから、
”この地域に住む人の健康を守るのも自分たちの使命だから、これから毎月1回ビタミン剤を配るからそのお金を支払え。”
と言われたらしい。
それをしたくないのか、できないのかはわからないけど、彼はその街に住むことができなくなった。
私の滞在中のある夜、ダニーがライブで歌うというので聞きに行った。
ダニーの出番が終わり、他の人たちはお酒を飲んだり、大麻を吸ったりしていたけど、私はあんまりその雰囲気が好きじゃなかったから先に帰ることにした。
ライブ会場から宿までは歩いて10分くらい。
住宅街で治安は大丈夫って言われたけど、正直夜のメデジンを1人で歩くのは怖かった。
でも一気に走って帰った。
翌日、ダニーに、”昨日1人で帰ってもらってよかった。”と言われた。
あの後しばらくしてダニーたちが帰ろうとした時のこと。
拳銃を持った男が近寄ってきて、
”自分たちはこの地域の安全を守っている。だからこの地域にいる者は全員、自分に銃弾代を払わないといけない。”
といって拳銃を突きつけてきたらしい。
”チカに怖い思いをさせたくなかったから先に帰ってもらってよかった。”彼はそう言った。
映画の中のような出来事が身近で起こりすぎていて怖い。
ダニーは、自分の生まれ育った町の現状を知ってもらいたくて、外国人向けにこのようなフリーツアーを行なっている。
”メデジンの人々は、過去の悲劇を語ろうとしない。もっと多くの人に知ってもらおうとか、二度と同じようなことが起こらないように次の世代に伝えていこうとしない。これは良くないことだと思うんだ。”
”メトロやケーブルカーができて、治安も回復して、沢山の観光客がやってくるようになったけど、根本的な問題は何にも変わっていない。”
ケーブルカーの下のこのエリアも、外国人が歩くのは未だに危険だと言う。

15年くらい前までは、小さなエリアを別々のマフィアが牛耳っていた。
生まれたらそのエリアを出ることはほとんど不可能だったと言う。
そして、そのエリアに住むためのお金を政府ではなくマフィアに払わなくてはならない。
そのお金が払えないと、殺されたり、連れ去られたり、牢屋に入れられたりする。
ちょっと意味わからないのが、その牢屋に入るのにもお金がかかるってこと。
お金を払わないと雑居房にすら入れてもらえず、廊下のタイル1枚ぶんのスペースしかもらえないらしい。
お金払えないから牢屋に入れられてるんじゃん。
”メデジン出身の人には必ず自分の身内や知り合いに、殺された人や行方不明の人がいる。”
親の顔を知らないと言うダニーは、とても上手な英語で私たちにガイドをしてくれた。
メデジン出身の人の苦悩は、メデジンを出ても続くようだ。
彼は、飛行機に乗る時毎回、身分証を預かられ、別室送りになるのだと言う。
服を全部脱がされて、ジャンプしたり屈伸したりさせられるらしい。
理由は、彼がメデジンの出身だから。
”同じコロンビアでも、ボゴタや、カルタヘナなら問題がない。メデジン出身ってだけで、みんながみんなドラッグの運び屋だと思われている。”
メデジンの治安の悪さは、メデジン出身の人たちの印象すら悪いものにしてしまっているようだ。
メトロが走り、人々が普通に通勤通学をしていて、ファストフード店では若者がスマホ片手におしゃべりしてる。
どこにでもある平和な町なのに。
旅行者が普通に歩いているだけだったら、明るいし、きれいな町の部類に入る。
何が日本と違うんだろう。
さて、アルヴィ国立公園ですが、、、
傾斜沿いにひしめくように並ぶレンガの住宅を超えて、山頂を越えると、、、

山の反対側にはびっくりするほど大自然が残っている!!
林の中をみんなで歩いて、、、
美味しいコロンビアコーヒーをいただいたよ。

コカの葉が入っている。こっちでは一般的な飲み方らしい。
私は、アルヴィ国立公園より、ケーブルカーでレンガの町を上から見下ろしながらダニーの話を聞いている方が面白かった。
ツアーに参加したメンバー、めっちゃいい人たちで意気投合。
自慢料理を1品づつ作りあってパーティーすることになりました!
なに作ろうかなぁ。。。。

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この街、旅人の間では治安の悪い街として知られている。
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この宿が、いい出会いに満ちていて結局5泊もしてしまった。
その出会いについては次回以降に。
着いたその日に宿が主催するフリーツアーがあるということで参加することにした。
夜行バスで到着して疲れていてどうしようか迷ったんだけどね、結果参加してよかった。
案内してくれるダニーはこの宿でボランティアスタッフとして働いている。
彼は生まれも育ちもこのメデジン。
”世界で1番危ない街にようこそ。”
ダニーは冗談交じりに言ったけど、15年前までは本当にそうだったって。
まずは、メトロとゲーブルカーを乗りついで、メデジンの山を越えた向こう側にある、アルヴィ国立公園へ。


このメトロとケーブルカーは、2004年当時のメデジン市長が、治安回復のために作った。
そしてメトロやケーブルカー駅は、治安の悪い貧困層が多く住むエリアを中心に作られている。
実際、一番栄えているエリア・ポブラドの駅は、その中心街から1キロくらい離れたところにあって、結局歩かなければならない。
レンガ作りの家々の上空をケーブルカーで移動しながらダニーが説明をしてくれる。

駅には、図書館が付いていた。(写真なし、すいません。)
帰り道で本が借りられるとか、画期的じゃない?!?!
当時の市長は、貧困の若者への教育にも熱心に取り組んだ。
貧困を抜け出す手段は教育。教育を受けることができたら手に職をつけることができる。
手に職をつけることができれば犯罪に手を染める必要はなくなる。
その甲斐があってか、メデジンの治安は一気に回復し、2012年には、ウォール・ストリートジャーナルで『最も革新的な都市』に選ばれた。
だけど、ダニーは、”表面的には治安は回復したけど、まだまだこの地に根付いた悪習は消えていない。”という。
ダニー自身、1ヶ月前に引っ越しを余儀なくされたらしい。というのも、ダニーが住んでいる地域を牛耳るマフィアから、
”この地域に住む人の健康を守るのも自分たちの使命だから、これから毎月1回ビタミン剤を配るからそのお金を支払え。”
と言われたらしい。
それをしたくないのか、できないのかはわからないけど、彼はその街に住むことができなくなった。
私の滞在中のある夜、ダニーがライブで歌うというので聞きに行った。
ダニーの出番が終わり、他の人たちはお酒を飲んだり、大麻を吸ったりしていたけど、私はあんまりその雰囲気が好きじゃなかったから先に帰ることにした。
ライブ会場から宿までは歩いて10分くらい。
住宅街で治安は大丈夫って言われたけど、正直夜のメデジンを1人で歩くのは怖かった。
でも一気に走って帰った。
翌日、ダニーに、”昨日1人で帰ってもらってよかった。”と言われた。
あの後しばらくしてダニーたちが帰ろうとした時のこと。
拳銃を持った男が近寄ってきて、
”自分たちはこの地域の安全を守っている。だからこの地域にいる者は全員、自分に銃弾代を払わないといけない。”
といって拳銃を突きつけてきたらしい。
”チカに怖い思いをさせたくなかったから先に帰ってもらってよかった。”彼はそう言った。
映画の中のような出来事が身近で起こりすぎていて怖い。
ダニーは、自分の生まれ育った町の現状を知ってもらいたくて、外国人向けにこのようなフリーツアーを行なっている。
”メデジンの人々は、過去の悲劇を語ろうとしない。もっと多くの人に知ってもらおうとか、二度と同じようなことが起こらないように次の世代に伝えていこうとしない。これは良くないことだと思うんだ。”
”メトロやケーブルカーができて、治安も回復して、沢山の観光客がやってくるようになったけど、根本的な問題は何にも変わっていない。”
ケーブルカーの下のこのエリアも、外国人が歩くのは未だに危険だと言う。

15年くらい前までは、小さなエリアを別々のマフィアが牛耳っていた。
生まれたらそのエリアを出ることはほとんど不可能だったと言う。
そして、そのエリアに住むためのお金を政府ではなくマフィアに払わなくてはならない。
そのお金が払えないと、殺されたり、連れ去られたり、牢屋に入れられたりする。
ちょっと意味わからないのが、その牢屋に入るのにもお金がかかるってこと。
お金を払わないと雑居房にすら入れてもらえず、廊下のタイル1枚ぶんのスペースしかもらえないらしい。
お金払えないから牢屋に入れられてるんじゃん。
”メデジン出身の人には必ず自分の身内や知り合いに、殺された人や行方不明の人がいる。”
親の顔を知らないと言うダニーは、とても上手な英語で私たちにガイドをしてくれた。
メデジン出身の人の苦悩は、メデジンを出ても続くようだ。
彼は、飛行機に乗る時毎回、身分証を預かられ、別室送りになるのだと言う。
服を全部脱がされて、ジャンプしたり屈伸したりさせられるらしい。
理由は、彼がメデジンの出身だから。
”同じコロンビアでも、ボゴタや、カルタヘナなら問題がない。メデジン出身ってだけで、みんながみんなドラッグの運び屋だと思われている。”
メデジンの治安の悪さは、メデジン出身の人たちの印象すら悪いものにしてしまっているようだ。
メトロが走り、人々が普通に通勤通学をしていて、ファストフード店では若者がスマホ片手におしゃべりしてる。
どこにでもある平和な町なのに。
旅行者が普通に歩いているだけだったら、明るいし、きれいな町の部類に入る。
何が日本と違うんだろう。
さて、アルヴィ国立公園ですが、、、
傾斜沿いにひしめくように並ぶレンガの住宅を超えて、山頂を越えると、、、

山の反対側にはびっくりするほど大自然が残っている!!
林の中をみんなで歩いて、、、
美味しいコロンビアコーヒーをいただいたよ。

コカの葉が入っている。こっちでは一般的な飲み方らしい。
私は、アルヴィ国立公園より、ケーブルカーでレンガの町を上から見下ろしながらダニーの話を聞いている方が面白かった。
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自慢料理を1品づつ作りあってパーティーすることになりました!
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