<シベリア鉄道>ヨーロッパ唯一の仏教国って知ってます?
- 2017/08/05
- 20:01
こんにちは。
リアルタイムは一時帰国中・日本!!

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世界一周ブログランキングに参加中。
1日1クリックで応援宜しくお願いします。
この旅の中でも絶対にやりたかったことの1つ、シベリア鉄道についに乗車。
頭の中で世界の車窓からの音楽が連続再生中。
同じコンパートメントだった、おばさん2人、ターニャとベラがびっくりするくらい良くしてくれた。
朝起きると、”チャッキー!”と言いながらご飯を食べる仕草をして、適当な時間になると起こしてくれる。
毎朝毎朝、私の分までご飯を用意してくれている。
って言っても車内にあるのは湯沸かし器があるだけ。

それでインスタントのオートミール粥やスープを作ってくれている。
そのほかにチーズや、ハムを挟んだライ麦パンのサンドイッチなんか。
朝昼晩、毎食一緒に食べた。
あんなに買い込んできた食料がちっとも減らない。
逆に、2人の食料大丈夫なの?!?!
長期停車中。私は別に用もないし電車外に出ることはあまりなかった。
そうするとね、アイスクリームとか、お土産買ってきてくれる。
”チャッキー、チャッキー(私はなぜかチャッキーと呼ばれ続けた)!!”って本当に何から何までお世話してくれる。
マジでおかあさんみたい。
彼女たち、英語ほとんど話せない。
でも、1つ、日本からやってきたお母さんに秘密兵器を持ってきてもらった。

じゃじゃーん!!!
旅の指差し会話帳・ロシア語!!!
これ、中央アジアをまわっているときからずっとずっと欲しかった。
あと2週間で旅が終わるってタイミングでやっと手に入ったけど、予想以上に大活躍!!!
中央アジア行かれる方、これ、絶対大活躍します。
持って行かなかったことを激しく後悔しています。
キルギス、カザフ、タジク、ウズベク、ジョージア、アルメニアって使えるので持って行く価値あると思いますよ。
とにかく、なんでこんなに?!?!ってくらい良くしてくれるターニャとベラ。
後から調べてわかったけど、そこには1つ理由があった。(私の勝手な憶測だけど)
ターニャとベラはロシア語を話すロシア人だけど、めちゃめちゃ日本人に近い顔してます。
彼女たちはロシアの中に21カ国ある共和国の1つ、カルムイク共和国に住んでいる。
この、カルムイク共和国の宗教、なんと仏教。それもチベット仏教。
みんな携帯の待受はダライ・ラマ。
この、めっちゃアジア顔のチベット仏教を信じる国、どこにあると思います?
中国とかモンゴルの上くらいかなー?どっちかというとアジア寄りの方かしら???
正解は、、、、

なんとカスピ海と黒海の間というめちゃめちゃヨーロッパ寄り。
ここ、カルムイク共和国はヨーロッパ唯一の仏教国と言われています。
興味を持ったからねいろいろ調べたら、結構壮絶な歴史を抱えている。
元々は新疆ウイグル自治区にオリジンのあるカルムイク人。
そのうち、ロシア側とコンタクトを持った人々が内紛を逃れてカスピ海沿岸に移り住んだ。
その後、スターリン時代がやってくる。
ソ連時代、チベット仏教は禁止され迫害された。
同時にドイツ軍に協力したという理由で多くの住民が極寒のシベリアへと強制移住させられ、1943には国は滅びてしまう。
その後1957年には自治州、1991年には共和国へと回復するが、仏教の信仰を公認されたのはゴルバチョフ時代になってから。
チベット仏教信者ってどうしていつも辛い状況下に置かれてしまうんだろう。
そしてそんな中でも決して信仰を捨てない。
最近やっと、自分たちの独自の文化を取り戻しつつあって、子供たちはチベット風の名前をつけることが多くなって来てるんだって。
そんなカルムイク共和国の英雄は前大統領キルサン・イリュムジーノフ氏。
政治手法は独裁的とも言われるが、私財でヨーロッパで最大の仏教寺院を建設したり、
仏教のみならずキリスト教の教会やイスラム教のモスクも建設し、宗教の融和に成功した。
そんな前大統領自身はチベット仏教徒。
自分たちは迫害されたのに、彼らは決して他の宗教や文化を否定しない。
そんな彼はモスクワ大学で日本について学んだ親日家。
そんな歴史があったから、(一応)仏教徒の国である日本から来た私にここまで親切にしてくれたんじゃないかって、そんな風に感じた。
めちゃめちゃ行ってみたい!!!もう少し早くその存在を知っていたら、黒海を渡らずにロシアに入ってくるのもよかったかな、、、。
いや、そうしたら、ルーカスにも、ロクサナにも、わんこにも、クリスティーナさんにも会えなかった。
これで良かったのだ。
ターニャとベラはハバロフスクにある保養所に休暇に行く途中だった。
これもまた、言葉がうまく通じなくて細かいことまでわからなかったんだけど、
どうやら、ロシアの国がお金を払ってもしくは、一部負担で(?)国民を休暇にご招待してくれる、みたいな感じらしい。
彼女たちだけじゃなくて、20人くらいの団体さんだった。みんな座っている車両は別々だったけど。
彼らもみんなアジア顔でチベット仏教を信じている。

停車中に集合写真、全員じゃないけど、、、。
ターニャとベラはたまに暖かいチキンとか、お魚とか、チキンカツとか、
新しいふわふわのパンとかを仕入れてくる。
そして、それを惜しげも無く私たちにも分けてくれる。
どうやら、道中にある駅近郊に住んでいる友人や親戚が停車時間に差し入れを届けてくれているみたい。
インスタント食品が多くなっちゃうからね、お肉やお魚、野菜はとっても嬉しかった。
ターニャとベラだけじゃなくてね、他のみんなも同じように差し入れがある。
1日に1回くらいだれかの知り合いからの差し入れがある。
それをみんなで交換しあって食べるの。
まさに物々交換。
充実した食生活!!!
中でも私が大好きだったのは、きゅうりの浅漬けピクルス!!!
なんと、漬けるボトルを持ち込んでいる。

きゅうりは駅に止まるとほとんど毎回売り子さんが売りに来たり、売店で売っている。

それを買って翌日の分を漬け込んでおくの。
これが毎朝楽しみだった。
とってもとっても美味しかったからね、レシピをロシア語で書いてもらったよ。
誰かに翻訳してもらわなきゃ。
こんな風に毎日毎日もらってばっかり。
私にあげられるものなんて何にもない。本当に申し訳なくなる。
唯一、お母さんが持って来てくれた日本茶のティーバック。
あと2週間で帰るからいらないって言ったんだけどね、もらっといてよかった。
お湯しかない車内で、ほんの少しだけど日本の味を紹介することができた。
彼と一緒に旅ができたのは本当にラッキーだった。
こんなに楽しい鉄道旅になるとは思ってなかったもん。
2日目くらいからお別れの時を考えると寂しくなって来ちゃった。
私も彼女たちと一緒にハバロフスクまで行きたいよー!!!
つづく。

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頭の中で世界の車窓からの音楽が連続再生中。
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朝起きると、”チャッキー!”と言いながらご飯を食べる仕草をして、適当な時間になると起こしてくれる。
毎朝毎朝、私の分までご飯を用意してくれている。
って言っても車内にあるのは湯沸かし器があるだけ。

それでインスタントのオートミール粥やスープを作ってくれている。
そのほかにチーズや、ハムを挟んだライ麦パンのサンドイッチなんか。
朝昼晩、毎食一緒に食べた。
あんなに買い込んできた食料がちっとも減らない。
逆に、2人の食料大丈夫なの?!?!
長期停車中。私は別に用もないし電車外に出ることはあまりなかった。
そうするとね、アイスクリームとか、お土産買ってきてくれる。
”チャッキー、チャッキー(私はなぜかチャッキーと呼ばれ続けた)!!”って本当に何から何までお世話してくれる。
マジでおかあさんみたい。
彼女たち、英語ほとんど話せない。
でも、1つ、日本からやってきたお母さんに秘密兵器を持ってきてもらった。

じゃじゃーん!!!
旅の指差し会話帳・ロシア語!!!
これ、中央アジアをまわっているときからずっとずっと欲しかった。
あと2週間で旅が終わるってタイミングでやっと手に入ったけど、予想以上に大活躍!!!
中央アジア行かれる方、これ、絶対大活躍します。
持って行かなかったことを激しく後悔しています。
キルギス、カザフ、タジク、ウズベク、ジョージア、アルメニアって使えるので持って行く価値あると思いますよ。
とにかく、なんでこんなに?!?!ってくらい良くしてくれるターニャとベラ。
後から調べてわかったけど、そこには1つ理由があった。(私の勝手な憶測だけど)
ターニャとベラはロシア語を話すロシア人だけど、めちゃめちゃ日本人に近い顔してます。
彼女たちはロシアの中に21カ国ある共和国の1つ、カルムイク共和国に住んでいる。
この、カルムイク共和国の宗教、なんと仏教。それもチベット仏教。
みんな携帯の待受はダライ・ラマ。
この、めっちゃアジア顔のチベット仏教を信じる国、どこにあると思います?
中国とかモンゴルの上くらいかなー?どっちかというとアジア寄りの方かしら???
正解は、、、、

なんとカスピ海と黒海の間というめちゃめちゃヨーロッパ寄り。
ここ、カルムイク共和国はヨーロッパ唯一の仏教国と言われています。
興味を持ったからねいろいろ調べたら、結構壮絶な歴史を抱えている。
元々は新疆ウイグル自治区にオリジンのあるカルムイク人。
そのうち、ロシア側とコンタクトを持った人々が内紛を逃れてカスピ海沿岸に移り住んだ。
その後、スターリン時代がやってくる。
ソ連時代、チベット仏教は禁止され迫害された。
同時にドイツ軍に協力したという理由で多くの住民が極寒のシベリアへと強制移住させられ、1943には国は滅びてしまう。
その後1957年には自治州、1991年には共和国へと回復するが、仏教の信仰を公認されたのはゴルバチョフ時代になってから。
チベット仏教信者ってどうしていつも辛い状況下に置かれてしまうんだろう。
そしてそんな中でも決して信仰を捨てない。
最近やっと、自分たちの独自の文化を取り戻しつつあって、子供たちはチベット風の名前をつけることが多くなって来てるんだって。
そんなカルムイク共和国の英雄は前大統領キルサン・イリュムジーノフ氏。
政治手法は独裁的とも言われるが、私財でヨーロッパで最大の仏教寺院を建設したり、
仏教のみならずキリスト教の教会やイスラム教のモスクも建設し、宗教の融和に成功した。
そんな前大統領自身はチベット仏教徒。
自分たちは迫害されたのに、彼らは決して他の宗教や文化を否定しない。
そんな彼はモスクワ大学で日本について学んだ親日家。
そんな歴史があったから、(一応)仏教徒の国である日本から来た私にここまで親切にしてくれたんじゃないかって、そんな風に感じた。
めちゃめちゃ行ってみたい!!!もう少し早くその存在を知っていたら、黒海を渡らずにロシアに入ってくるのもよかったかな、、、。
いや、そうしたら、ルーカスにも、ロクサナにも、わんこにも、クリスティーナさんにも会えなかった。
これで良かったのだ。
ターニャとベラはハバロフスクにある保養所に休暇に行く途中だった。
これもまた、言葉がうまく通じなくて細かいことまでわからなかったんだけど、
どうやら、ロシアの国がお金を払ってもしくは、一部負担で(?)国民を休暇にご招待してくれる、みたいな感じらしい。
彼女たちだけじゃなくて、20人くらいの団体さんだった。みんな座っている車両は別々だったけど。
彼らもみんなアジア顔でチベット仏教を信じている。

停車中に集合写真、全員じゃないけど、、、。
ターニャとベラはたまに暖かいチキンとか、お魚とか、チキンカツとか、
新しいふわふわのパンとかを仕入れてくる。
そして、それを惜しげも無く私たちにも分けてくれる。
どうやら、道中にある駅近郊に住んでいる友人や親戚が停車時間に差し入れを届けてくれているみたい。
インスタント食品が多くなっちゃうからね、お肉やお魚、野菜はとっても嬉しかった。
ターニャとベラだけじゃなくてね、他のみんなも同じように差し入れがある。
1日に1回くらいだれかの知り合いからの差し入れがある。
それをみんなで交換しあって食べるの。
まさに物々交換。
充実した食生活!!!
中でも私が大好きだったのは、きゅうりの浅漬けピクルス!!!
なんと、漬けるボトルを持ち込んでいる。

きゅうりは駅に止まるとほとんど毎回売り子さんが売りに来たり、売店で売っている。

それを買って翌日の分を漬け込んでおくの。
これが毎朝楽しみだった。
とってもとっても美味しかったからね、レシピをロシア語で書いてもらったよ。
誰かに翻訳してもらわなきゃ。
こんな風に毎日毎日もらってばっかり。
私にあげられるものなんて何にもない。本当に申し訳なくなる。
唯一、お母さんが持って来てくれた日本茶のティーバック。
あと2週間で帰るからいらないって言ったんだけどね、もらっといてよかった。
お湯しかない車内で、ほんの少しだけど日本の味を紹介することができた。
彼と一緒に旅ができたのは本当にラッキーだった。
こんなに楽しい鉄道旅になるとは思ってなかったもん。
2日目くらいからお別れの時を考えると寂しくなって来ちゃった。
私も彼女たちと一緒にハバロフスクまで行きたいよー!!!
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