<66カ国目;イラン>ちか、ついにお嫁に行く(別れ編)
- 2017/06/18
- 00:00
こんばんは。現在、ナゴルノ=カラバフ・ステファナケルト。
なーんにもないけどね、なんかいい。
コーカサスの国ってそんな感じです。素朴で牧歌的な田舎って感じ。

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フランス人旅人・ノーベルとのイスファハン街ブラ。
ちょうど休日に当たって閉まってモスクや博物館といった類いのものが全て閉まっていて、何もすることがない。
宿でグダグダして、夕方から食事も兼ねて再び街へと繰り出した。
エマーム広場に戻った。朝に行った時より人がいっぱい。
当時は世界の半分がここにあると言われた。

とにかく、美しい装飾。

このモスク、よく見ると門が二つあって、二つの角度が違う。2つ目がメッカの方向を向いている。

なんか、現地人に紛れて仲まで入って来れちゃった。


ここでも写真撮って攻撃が続く。

ノーベル、ほんと偉いね、私ならもうイライラするレベル。
黒人とアジア人の男女が2人で歩いている。
ちょくちょく聞かれる質問。 ”結婚してるの??”
最初は、”ノー、ただの友達”って答えてた。
だけどノーベル、”イエス!!”って答えるようになってきた。
そして写真攻撃の回避に利用し始めた!!
”ワイフが待っているから急いで!!” とか ”ワイフがいるから1枚だけね。”とか。
それでも優しいのが、”ダメ!”じゃなくて、”急いで”、とか、”1枚だけね”って言うところ。
でも、そのうち、聞かれてないのに、"This is my beautiful wife." と私のことを紹介するようになって来た。
おいらもまんざらでもない。なんならその気になってるしね。
エマーム広場をウロウロしていたら、ちょうどラマダンの終わりを告げる祈りが始まった。
それと同時に、広場のいたるところで現地人のピクニックが始まった。
日が出ている間は(基本的には)食べ物を口にできないイスラム教徒。
この祈りが終わった瞬間、宴が始まる。といってもノンアルコールだけど。

2人で広場を歩いていたら、”一緒に食べようよー!!”っていうお誘いがあちらこちらからかかる。
(私は初めてだったけど、彼はこの方法でどうやら食いつないでいたようだ。)
とにかく引っ張りだこなのだけど、一番最初に声をかけてくれた家族のもとで一緒にご飯をご馳走になる。
30人ほどの大家族。親戚一同集まってのピクニック夕食。
ラマダンて言うのもあるけど、イラン暑いからね、こうして夜にピクニックするのかな。
そんな優しい家族の敷物の上にお邪魔する。
そこにも写真を撮ってと言う人がやってくる。それはさすがに断ってた。
”いま。みんなでご飯食べてるから。あとでにして。”
で、そこでも彼は私をワイフだと紹介する。
”僕たちがどうやって知り合ったか教えてあげようか?
5年前、彼女が1人でパリに旅行に来ていたんだ。僕は、向こうからとても綺麗な女性が歩いて来たからどうしてもコーヒーを一緒に飲みたくて声をかけたんだ。
だけど彼女は僕を不審者だと思って話を聞いてくれなかったんだ。
ついに、彼女も立ち止まってくれて、一緒にコーヒーを飲んだんだ。”
うまいね、話。
たぶん、一緒にご飯を食べた家族、そこまで英語通じない。
”パリに住んでいたんだけど、ちょっと冒険したくなってね、車や家を売って2人で旅に出たんだ。”
”彼女は全然フランス語を覚えないんだ。僕という、素晴らしい先生がいるのに。”
そんな話をしながら、みんなでご飯を食べて、お茶を飲んで、バレーボールをしたり、歌を歌ったり。
時折、私のヒジャブが風になびいて落ちてしまう。
ノーベルはそれを直してくれながら、
”プリーズハニー。ここはイランなんだ。ヒジャブをちゃんと被ってくれ。
君は僕の大切なダイヤモンドだから、人目につかないように隠して守らないといけないんだ。”
ん?これ、聞き覚えあるな。だから私はこう答える。(前回ブログを読んでみてね!)
”あなたも私にとって大切なダイヤモンドだから、人目につかないように隠して守りたい。
長袖を着て、ヒジャブを被ってよ。”
”ハニー、それとこれとは話が違うんだ。”
”違わねーし。”
ここら辺は、もはや家族の前で体裁を取るためのものじゃなくて、完全にうちらが楽しんでる茶番劇。
突然の珍客に食べ物を分け与えてくれる家族に嘘をつくのは心苦しいけど、うちら、めっちゃいいコンビやった。
世界の半分と言われるエマーム広場でラマダンの後の食事といただいたり、女の子たちとバレーボールしたり、
すんごい貴重な経験ができた。
バレーボール、ヒジャブがあると邪魔でやりにくいね。上向いたら落ちて来ちゃうもん。
敬虔なムスリム家族みたいでみんなマント着てた。中学生くらいの女の子まで。
それでもバレーボールする。
ヒジャブ被ってるだけで、ピクニックって言ったらどこでもすることって一緒なんだね。
だいぶ夜も更けて来て、ピクニックはお開き。
”うちに泊まりにおいでよ” 誘っていただいたけど、私はホステルに戻った。
翌朝、私は午後のバスでテヘランへと向かう。
その前に急いでアルメニア教会を見に行く。
もちろん、ノーベルも一緒。
、、、え?お嫁さんごっこまだ続いてるの???
”ワイフが疲れているから少し休憩してもいい? え?お茶淹れてくれるの?ありがとう。”
といっておみやげ屋さんでお茶をゴチになり。
道路に立ってノーベルが親指立てたら3台くらい車が止まる。
そのなかで、”フリー!!”って言ってくれた人の車に乗せてもらう。
アルメニア教会に到着。
急いで見て回る。




ここでも写真攻撃。みんなー、教会を見なさいよー!!!
さて、お別れの時間。
私はテヘランへ。ノーベルはヤズドへと旅立つ。
”一緒にヤズドに行こうよ。もう少し一緒に旅するの、面白いよ、きっと。
ブラックマンとアジアンウーマンのカップル、とってもビューティフルだと思わない?”
私も一緒に行きたかったけど、この日からテヘランの友達の家に行くことが決まっていて、彼らも色々と予定を合わせて準備をしてくれていた。
行かないわけにはいかない。
この約束がなかったら、たぶん一緒にヤスドに行っていたと思う。
でも私の旅っていつもそうなのよね、、、なんか面白そうな展開になるときに限って外せない予定が入ってしまっている。
でも、ノーベルとはまたどこかで会える気がする。
だからこれでいい。
私の方が少し早めの出発。
ノーベルが長距離バス停行きのバスまでお見送りしてれた。
最後にハグしてキスしたら、バスに乗ってたイラン人のおばちゃんたちの冷たい視線が突き刺さった。
ここイランでしたね、すみません。
ノーベル、楽しい時間をありがとう。
お嫁さんごっこ、たのしかったよー!!
また会おうね!!!


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ちょうど休日に当たって閉まってモスクや博物館といった類いのものが全て閉まっていて、何もすることがない。
宿でグダグダして、夕方から食事も兼ねて再び街へと繰り出した。
エマーム広場に戻った。朝に行った時より人がいっぱい。
当時は世界の半分がここにあると言われた。

とにかく、美しい装飾。

このモスク、よく見ると門が二つあって、二つの角度が違う。2つ目がメッカの方向を向いている。

なんか、現地人に紛れて仲まで入って来れちゃった。


ここでも写真撮って攻撃が続く。

ノーベル、ほんと偉いね、私ならもうイライラするレベル。
黒人とアジア人の男女が2人で歩いている。
ちょくちょく聞かれる質問。 ”結婚してるの??”
最初は、”ノー、ただの友達”って答えてた。
だけどノーベル、”イエス!!”って答えるようになってきた。
そして写真攻撃の回避に利用し始めた!!
”ワイフが待っているから急いで!!” とか ”ワイフがいるから1枚だけね。”とか。
それでも優しいのが、”ダメ!”じゃなくて、”急いで”、とか、”1枚だけね”って言うところ。
でも、そのうち、聞かれてないのに、"This is my beautiful wife." と私のことを紹介するようになって来た。
おいらもまんざらでもない。なんならその気になってるしね。
エマーム広場をウロウロしていたら、ちょうどラマダンの終わりを告げる祈りが始まった。
それと同時に、広場のいたるところで現地人のピクニックが始まった。
日が出ている間は(基本的には)食べ物を口にできないイスラム教徒。
この祈りが終わった瞬間、宴が始まる。といってもノンアルコールだけど。

2人で広場を歩いていたら、”一緒に食べようよー!!”っていうお誘いがあちらこちらからかかる。
(私は初めてだったけど、彼はこの方法でどうやら食いつないでいたようだ。)
とにかく引っ張りだこなのだけど、一番最初に声をかけてくれた家族のもとで一緒にご飯をご馳走になる。
30人ほどの大家族。親戚一同集まってのピクニック夕食。
ラマダンて言うのもあるけど、イラン暑いからね、こうして夜にピクニックするのかな。
そんな優しい家族の敷物の上にお邪魔する。
そこにも写真を撮ってと言う人がやってくる。それはさすがに断ってた。
”いま。みんなでご飯食べてるから。あとでにして。”
で、そこでも彼は私をワイフだと紹介する。
”僕たちがどうやって知り合ったか教えてあげようか?
5年前、彼女が1人でパリに旅行に来ていたんだ。僕は、向こうからとても綺麗な女性が歩いて来たからどうしてもコーヒーを一緒に飲みたくて声をかけたんだ。
だけど彼女は僕を不審者だと思って話を聞いてくれなかったんだ。
ついに、彼女も立ち止まってくれて、一緒にコーヒーを飲んだんだ。”
うまいね、話。
たぶん、一緒にご飯を食べた家族、そこまで英語通じない。
”パリに住んでいたんだけど、ちょっと冒険したくなってね、車や家を売って2人で旅に出たんだ。”
”彼女は全然フランス語を覚えないんだ。僕という、素晴らしい先生がいるのに。”
そんな話をしながら、みんなでご飯を食べて、お茶を飲んで、バレーボールをしたり、歌を歌ったり。
時折、私のヒジャブが風になびいて落ちてしまう。
ノーベルはそれを直してくれながら、
”プリーズハニー。ここはイランなんだ。ヒジャブをちゃんと被ってくれ。
君は僕の大切なダイヤモンドだから、人目につかないように隠して守らないといけないんだ。”
ん?これ、聞き覚えあるな。だから私はこう答える。(前回ブログを読んでみてね!)
”あなたも私にとって大切なダイヤモンドだから、人目につかないように隠して守りたい。
長袖を着て、ヒジャブを被ってよ。”
”ハニー、それとこれとは話が違うんだ。”
”違わねーし。”
ここら辺は、もはや家族の前で体裁を取るためのものじゃなくて、完全にうちらが楽しんでる茶番劇。
突然の珍客に食べ物を分け与えてくれる家族に嘘をつくのは心苦しいけど、うちら、めっちゃいいコンビやった。
世界の半分と言われるエマーム広場でラマダンの後の食事といただいたり、女の子たちとバレーボールしたり、
すんごい貴重な経験ができた。
バレーボール、ヒジャブがあると邪魔でやりにくいね。上向いたら落ちて来ちゃうもん。
敬虔なムスリム家族みたいでみんなマント着てた。中学生くらいの女の子まで。
それでもバレーボールする。
ヒジャブ被ってるだけで、ピクニックって言ったらどこでもすることって一緒なんだね。
だいぶ夜も更けて来て、ピクニックはお開き。
”うちに泊まりにおいでよ” 誘っていただいたけど、私はホステルに戻った。
翌朝、私は午後のバスでテヘランへと向かう。
その前に急いでアルメニア教会を見に行く。
もちろん、ノーベルも一緒。
、、、え?お嫁さんごっこまだ続いてるの???
”ワイフが疲れているから少し休憩してもいい? え?お茶淹れてくれるの?ありがとう。”
といっておみやげ屋さんでお茶をゴチになり。
道路に立ってノーベルが親指立てたら3台くらい車が止まる。
そのなかで、”フリー!!”って言ってくれた人の車に乗せてもらう。
アルメニア教会に到着。
急いで見て回る。




ここでも写真攻撃。みんなー、教会を見なさいよー!!!
さて、お別れの時間。
私はテヘランへ。ノーベルはヤズドへと旅立つ。
”一緒にヤズドに行こうよ。もう少し一緒に旅するの、面白いよ、きっと。
ブラックマンとアジアンウーマンのカップル、とってもビューティフルだと思わない?”
私も一緒に行きたかったけど、この日からテヘランの友達の家に行くことが決まっていて、彼らも色々と予定を合わせて準備をしてくれていた。
行かないわけにはいかない。
この約束がなかったら、たぶん一緒にヤスドに行っていたと思う。
でも私の旅っていつもそうなのよね、、、なんか面白そうな展開になるときに限って外せない予定が入ってしまっている。
でも、ノーベルとはまたどこかで会える気がする。
だからこれでいい。
私の方が少し早めの出発。
ノーベルが長距離バス停行きのバスまでお見送りしてれた。
最後にハグしてキスしたら、バスに乗ってたイラン人のおばちゃんたちの冷たい視線が突き刺さった。
ここイランでしたね、すみません。
ノーベル、楽しい時間をありがとう。
お嫁さんごっこ、たのしかったよー!!
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