<2カ国目:中国>チベット仏教、sky buriel
- 2015/06/17
- 08:00

にほんブログ村
世界一周ブログのランキングに参加しています。皆さんが上の世界一周と書いているバナーをクリックしてくださると1票入る仕組みになっています。ぽちってもランキングページに飛んでしまいますがメアド登録など面倒なことは一切ありませんので宜しくお願いします。まず、50番以内を目指しています。
東チベットに行ってきました。ラルンガルゴンパという、チベット仏教の学院がある小さな町1つだけですが。
ずっとチベットに行ってみたいと思っていたけど、考えてみるとその理由がわからない。
鳥葬を見てみたいっていうのはあった。魂が抜けた肉体はただのモノだから、最後に次の命を繋ぐ糧になるっていう考えはなんとなく素敵だなって思っていた。
前日書いたように、行くまでの道のりでだいぶ参っていた。
でも結果、本当に行って良かったと思う。短縮しないで3泊しても良かったかな。
ただ、私はあの場所にいて少々場違いな気持ちに苛まれる。
まず、ある程度チベット仏教について勉強してから行けば良かったって思った。(これ、いつもやってしまう失敗。)wi-fi環境にもどって少し調べてみたけど、近代からの歴史は結構悲惨だった。
中国はチベット近隣に軍事施設や核廃棄物保管所を作ったり、ラマになる子供を隠しちゃったりしているらしい。
ラルンガルは全くもって観光地化されていない。私たちが泊まったホテルも多分信者さんが巡礼にきて泊まるものだと思う。

仏教学院があって、各地から出家して修行にきているお坊さんが住んでいる、学園都市。

街なかを歩いているのは坊主頭で袈裟姿のお坊さんたち。時々普通の服着てるのは観光客。
男子も女子も、子供も老人も、みんな同じ色の袈裟姿。(チベット人は長身でとても姿勢が良い。皆さん顔立ちが整っていて、美男美女です。イケメンお坊さんいっぱい。)
小さなラジオを持っていて、歩いている時もそれを聞きながらお経を唱えている。
マニ車を握りしめていて常に、会話中もくるくる回している。

多分授業中と思われる学校の中も手招きして見せてくれる。ただ、中に入るとお坊さん方の大注目を浴びる。廊下までびっちりお坊さんが座っている。

ただ、この授業、かなりフリーダム。スピーカーでお経が流れていてそれに合わせてみんな唱えているのだが、片手でマニ車くるくるしながら、もう一方の片手でスマホいじってる。(お坊さんスマホ普及率高い。)授業中なのに普通にお菓子やご飯食べてる。カップ麺とか、チンジャオロースみたいの本気で食べてる。授業中の出入りも多い。、、、どうなっているんだ?
お坊さんはこの小さな宿坊を借りて生活しているそうです。かわいいお家。

街のいたるところにマニ車が置いてあって、お坊さんはひたすら何度も回している。

チベット仏教徒にはきっととっても神聖で特別な場所。数年前まで外国人は立ち入れなかったらしい。私は日本にはないものを見たいって気持ちで来てしまった。でもそんな気持ちできてはいけない場所のような気がした。知り合った旅友と素敵な思い出ができたけど、ちゃんと勉強して一人でしっかりゆっくり回るのも良かったのかなって思う。
ラルンガルは観光客にsky buriel(鳥葬)を公開している数少ない場所です。
私は自分や家族のお葬式が見世物になるのは嫌なので、始まってからは一切写真を撮っていません。
ただ、その時間が近ついてくるとどこからともなくハゲワシが飛んできて、その数はどんどん増えていきました。本当に大きな鳥です。

時間になると布や箱に入った明らかに遺体と思われるものが運び込まれてきます。
御坊さんも50人くらいやってきてお経をあげています。(あげてる最中からお金や差し入れと思われる食料が受け渡されている、、、。)私たちが見た日は始まった瞬間くらいから雷と雨が降ってきました。
遺体は鳥が食べやすいように、また骨まで残さず食べてもらえるように、切り刻まれます。
私たちが立ち入れる場所からは赤い幕が掛けられていて、実際に切り刻んでいるところが見える訳ではないけど音やその様子からなんとなく様子を伺える。
赤い幕が取り払われた瞬間、鳥が一斉に飛んでいき、すごい勢いで食べ始めます。
でもそれまで鳥たちは一定の距離を保ってずっと大人しく待っています。
本当にあっという間だった。
別にグロテスクとか、気持ち悪いとか、そんな風には思わなかった。
鳥葬には、前述した理由のほか、高地だから燃やす薪がない、低温だから土葬しても腐敗しないなど、環境的な理由もあるみたい。
私には特定の神様はいないけど、人生最後のあり方の一つとして素晴らしなと思った。
きっとそんな日は来ないけど、いつかまた行けたらいいなと思える場所のひとつとなりました。

にほんブログ村
成都をもって私の中国旅は終わるはずだった、、、でももう1箇所、福建に行きたい。
ってことで、大奮発‼︎飛行機でひとっ飛び、アモイに向かいます。(バス電車は今はうんざり。)