<再入国;中国>モロッコ爺さんと行く新疆ウイグル自治区
- 2017/04/18
- 18:19
こんにちは。
現在、わけあってキルギス・オシュに沈没中。
キルギスを出国してタジキスタンに行ったのですが、凡ミスを犯し入国できませんでした・゚・(つД`)・゚・
中央アジア、ほとんどロシア語が通じます。ロシア語って、実は英語、スペイン語、フランス語、アラビア語の次くらいに有効な言語だったんですね。
あと4日ほどオシュに滞在予定。暇なので少しロシア語でも勉強しようかな、、、。

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宿で出会った御年77歳のモロッコ人旅人、タハリール爺さんとウイグルの街を観光することになった。
って言っても、完全におんぶに抱っこね。彼、地図も持ってなければ何にも下調べしてない。
ただ付いてくるのみ。
まずは、ウイグル博物館へ。

そこそこ大きな博物館だけど、入場料無料。


様々な少数民族が団結しながら暮らしています、みたいな展示。
うそっぱちですね。
そして、もう一つ、この博物館一押しの展示物が、『楼蘭の美女』と言われる女性のミイラ。
(撮影禁止だったから撮りませんでした。撮ってる人めちゃくちゃいるけどね。)
1980年にウイグルに近い桜蘭というエリアで発掘された。
炭素測定の結果、紀元前19世紀くらいに埋葬された。
、、、にしては、ガラスケースに入ってるだけのあんまり丁重さのない展示だったな。
このミイラがなぜ有名かというと、この女性が白人に近い顔つきをしているということ。
ミイラだからもちろん顔も痩けてんだけどね、それでも私にもいわゆるアジア人の顔つきとは違う印象を受けた。
大昔はこの辺にも欧米系のルーツがある人が住んでいたんだね。
この博物館、特に順路がない。大きな部屋がいくつもあって壁四方に展示がある。
ここで面白いのは、爺さんはかならず右回りに見ていく。そして私は左回りに見ていく。
だから真ん中あたりでうちらは一度合流する。
”アラビア世界と西洋世界との違いだね。”
アラビア文字は右から書き始める。そして食べ物を食べる時も右手から。利き腕が右の人が多い。
物事は右から始まって左に終わるのがアラビアの文化なのだとか。
爺さん曰く、500年くらい前までは世界中どこもそうだったのに、ヨーロッパの影響で世界中が左周りになった、と。
うーん、それはどうかわからんけどね。
”日本も、新聞や本は右から左に読むのに、なんで左から回るの?”
うーん。どうしてかな?無意識に左回りに見て回ってたから、意識なんてしたことなかったや。
日本もかなり西洋文化に感化されているから。
前回に中国を回った時にも思ったのだが、博物館や観光地に行っても英語の説明が表記してある場合はごくわずか。
私たち日本人は、漢字を読めばどういった内容なのか、なんとなく想像することができる。
だから爺さんたちや欧米人は、中国を旅するの、本当に大変だと思う。
バスに乗る時も行きたい駅を紙に書いておいて、運転手さんに見せて着いたら教えてとそれとなくアピールすることもできるし、駅の名前も、『人民路』とか『民生路』とか日本語読みしてなんとなく覚えることができる。
欧米人は『人民路南』と『人民路東』の違いをバス停の看板の感じだけで判断できるのだろうか、、、大変だろうな。
時折、博物館で爺さんの質問に私なりに中国をを解釈して説明してたら、”私は中国語を話せるのか?”という話になった。
私は”話せないし、聞き取れないけど漢字で意味を予想することができる”と話した。
そしたら、そこから言語の話になって、アラビア語は世界で一番単語数の多い言語だっていうことを教わった。
例えば英語の『lucky=幸運』にあたる言葉もアラビア語だったら、人に会えたことの幸運、想いがげない良いことが起きたときの幸運など、luckyだけでも7種類の単語があるらしい。でも英語にはluckyの1つしかないから、英語訳すると全てluckyになってしまうらしい。
そして、イスラム教の聖典・コーランは世界で一番変化のない書物。
コーランよりも古い書物や読み物はあるけど、それらは時代とともにその当時の現代語訳され、それぞれの国の言語に翻訳され、どんどん姿を変えていく。
だけど、コーランは、作られた当初から一字一句変わってないらしい。どこの国の信者でもコーランを読むためにアラビア語を学ばなきゃいけないから、コーランが現地語訳されることはないらしい。
勉強になるなー。
博物館の後はバスを乗り継いで、国際バザールと呼ばれるエリアへ。
結局中国政府が整備した観光地化されたエリアなのだけど、こちらにくるとウイグル人の割合が多くなってきた。
アラブ圏のヒジャブほど完全防御でないのだけど、スカーフで頭を覆った女性が増える。
男性もちょこんとした帽子を載せている。

中東にいそうな顔つきの人が多い。ルーツはペルシャ系ともいわれるウイグル人。
漢民族系の顔でもスカーフかぶってる人がいる。

いきなり雰囲気が変わった。
そして、着いた時から感じてた違和感。
警察がいすぎる。(警察を撮影すると怒られるらしくて写真なし。)
そして、どんなお店に入る時にも、地下道を抜けるだけでもセキュリティ。セキュリティ。セキュリティ。

駅なんかでは2回もされる。意味わからん。
また、荷物のX線の機械が全く掃除されてないから、荷物が反対側から出て来た時には信じられないくらい汚くなって出てくる。
しかも、機械稼働してるのにモニターのところに誰も見る人が座ってなかったりするからね。
ランダムか意図的か知らんけど、荷物を開けさせられてチェックされてるのは必ずウイグル系の人たち。
漢民族はどんなに大きな荷物持ってても引っかかってるところ見たことない。
なんか常に監視されているような、居心地の悪さを感じたんだけど、この過度のセキュリティのせいだね。
SWAT(特警)って書いてるユニフォームの人たちもたくさんいてもはやちっとも特別な感じがしない。
5人くらいの集団でいかつく店に乗り込んでいくところを目撃した。
、、、この旅でもう一か所こんな感じの場所を訪れた。パレスチナ。
ウイグル人が悪さをしないように封じ込めて外に出さないようにしている印象。
ここでもチベット地区のように、いきなり人がいなくなったり、理由なく財産を没収されることがあるらしい。
この違和感、カシュガルでもっと大きくなる。

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キルギスを出国してタジキスタンに行ったのですが、凡ミスを犯し入国できませんでした・゚・(つД`)・゚・
中央アジア、ほとんどロシア語が通じます。ロシア語って、実は英語、スペイン語、フランス語、アラビア語の次くらいに有効な言語だったんですね。
あと4日ほどオシュに滞在予定。暇なので少しロシア語でも勉強しようかな、、、。

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って言っても、完全におんぶに抱っこね。彼、地図も持ってなければ何にも下調べしてない。
ただ付いてくるのみ。
まずは、ウイグル博物館へ。

そこそこ大きな博物館だけど、入場料無料。


様々な少数民族が団結しながら暮らしています、みたいな展示。
うそっぱちですね。
そして、もう一つ、この博物館一押しの展示物が、『楼蘭の美女』と言われる女性のミイラ。
(撮影禁止だったから撮りませんでした。撮ってる人めちゃくちゃいるけどね。)
1980年にウイグルに近い桜蘭というエリアで発掘された。
炭素測定の結果、紀元前19世紀くらいに埋葬された。
、、、にしては、ガラスケースに入ってるだけのあんまり丁重さのない展示だったな。
このミイラがなぜ有名かというと、この女性が白人に近い顔つきをしているということ。
ミイラだからもちろん顔も痩けてんだけどね、それでも私にもいわゆるアジア人の顔つきとは違う印象を受けた。
大昔はこの辺にも欧米系のルーツがある人が住んでいたんだね。
この博物館、特に順路がない。大きな部屋がいくつもあって壁四方に展示がある。
ここで面白いのは、爺さんはかならず右回りに見ていく。そして私は左回りに見ていく。
だから真ん中あたりでうちらは一度合流する。
”アラビア世界と西洋世界との違いだね。”
アラビア文字は右から書き始める。そして食べ物を食べる時も右手から。利き腕が右の人が多い。
物事は右から始まって左に終わるのがアラビアの文化なのだとか。
爺さん曰く、500年くらい前までは世界中どこもそうだったのに、ヨーロッパの影響で世界中が左周りになった、と。
うーん、それはどうかわからんけどね。
”日本も、新聞や本は右から左に読むのに、なんで左から回るの?”
うーん。どうしてかな?無意識に左回りに見て回ってたから、意識なんてしたことなかったや。
日本もかなり西洋文化に感化されているから。
前回に中国を回った時にも思ったのだが、博物館や観光地に行っても英語の説明が表記してある場合はごくわずか。
私たち日本人は、漢字を読めばどういった内容なのか、なんとなく想像することができる。
だから爺さんたちや欧米人は、中国を旅するの、本当に大変だと思う。
バスに乗る時も行きたい駅を紙に書いておいて、運転手さんに見せて着いたら教えてとそれとなくアピールすることもできるし、駅の名前も、『人民路』とか『民生路』とか日本語読みしてなんとなく覚えることができる。
欧米人は『人民路南』と『人民路東』の違いをバス停の看板の感じだけで判断できるのだろうか、、、大変だろうな。
時折、博物館で爺さんの質問に私なりに中国をを解釈して説明してたら、”私は中国語を話せるのか?”という話になった。
私は”話せないし、聞き取れないけど漢字で意味を予想することができる”と話した。
そしたら、そこから言語の話になって、アラビア語は世界で一番単語数の多い言語だっていうことを教わった。
例えば英語の『lucky=幸運』にあたる言葉もアラビア語だったら、人に会えたことの幸運、想いがげない良いことが起きたときの幸運など、luckyだけでも7種類の単語があるらしい。でも英語にはluckyの1つしかないから、英語訳すると全てluckyになってしまうらしい。
そして、イスラム教の聖典・コーランは世界で一番変化のない書物。
コーランよりも古い書物や読み物はあるけど、それらは時代とともにその当時の現代語訳され、それぞれの国の言語に翻訳され、どんどん姿を変えていく。
だけど、コーランは、作られた当初から一字一句変わってないらしい。どこの国の信者でもコーランを読むためにアラビア語を学ばなきゃいけないから、コーランが現地語訳されることはないらしい。
勉強になるなー。
博物館の後はバスを乗り継いで、国際バザールと呼ばれるエリアへ。
結局中国政府が整備した観光地化されたエリアなのだけど、こちらにくるとウイグル人の割合が多くなってきた。
アラブ圏のヒジャブほど完全防御でないのだけど、スカーフで頭を覆った女性が増える。
男性もちょこんとした帽子を載せている。

中東にいそうな顔つきの人が多い。ルーツはペルシャ系ともいわれるウイグル人。
漢民族系の顔でもスカーフかぶってる人がいる。

いきなり雰囲気が変わった。
そして、着いた時から感じてた違和感。
警察がいすぎる。(警察を撮影すると怒られるらしくて写真なし。)
そして、どんなお店に入る時にも、地下道を抜けるだけでもセキュリティ。セキュリティ。セキュリティ。

駅なんかでは2回もされる。意味わからん。
また、荷物のX線の機械が全く掃除されてないから、荷物が反対側から出て来た時には信じられないくらい汚くなって出てくる。
しかも、機械稼働してるのにモニターのところに誰も見る人が座ってなかったりするからね。
ランダムか意図的か知らんけど、荷物を開けさせられてチェックされてるのは必ずウイグル系の人たち。
漢民族はどんなに大きな荷物持ってても引っかかってるところ見たことない。
なんか常に監視されているような、居心地の悪さを感じたんだけど、この過度のセキュリティのせいだね。
SWAT(特警)って書いてるユニフォームの人たちもたくさんいてもはやちっとも特別な感じがしない。
5人くらいの集団でいかつく店に乗り込んでいくところを目撃した。
、、、この旅でもう一か所こんな感じの場所を訪れた。パレスチナ。
ウイグル人が悪さをしないように封じ込めて外に出さないようにしている印象。
ここでもチベット地区のように、いきなり人がいなくなったり、理由なく財産を没収されることがあるらしい。
この違和感、カシュガルでもっと大きくなる。

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