<59カ国目;AUS>クーバーペディの不都合な真実?!?
- 2017/01/31
- 20:00
現在、オーストラリア・アリススプリングス。
暑い!何もしたくない!!

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さてクーバーペディの続き。
クーバーペディには交通事故に遭ってお母さんを亡くしたカンガルーの孤児院があります。
前情報では、その赤ちゃんにミルクをあげることができるってことで行ってみたかったんだけどね、赤ちゃんのミルクはできなかった。大きいやつにバナナチップスをあげる。料金は寄付金制。

カンガルーってあんまり可愛くないですね。
動き、めっちゃスロー。サンドバッグぶら下がってるけど、本当にボクシングとかするの?

常にやさぐれてる顔してる。常に半目だし。

手のひらに乗せたお菓子を5分くらいかけてマイペースで食べる。

子カンガルーは小型犬みたい。

エイドリアンくんに誘ってもらって参加した、アウトバック(郊外)ツアー。
昨日紹介した見渡す限りの荒野、breakawayのほかに、もう一つの見どころ。
ディンゴフェンスへ。

大事な家畜を襲うディンゴが自分たちの土地に入ってこないように張り巡らされたフェンス。50年前くらいに作られた。
その長さ、、、5300キロ!!!日本の北から南までより長いね。もちろん世界最長のフェンス。

まだ一部未完成だけど、、、もうあまり意味がないらしく最近は整備も怠りがちだとか。
というのも、ディンゴが人間が放った野犬と交配し始めたらしい。
ディンゴは高く飛ぶことができない。だからこのフェンスが有効だった。でも犬と交配したディンゴはこのフェンスを飛び越えることができてしまう。
人間が通る道路はもちろんフェンスがない。でもこんな感じ。


溝が彫られている。結構広くて私でも怖い。ディンゴはこの上を歩くことができない。

写真でわかるかな?フェンスに貼られた網は地中に埋めるのではなく、こちら側に折り曲げてある。こちら側がディンゴ側。向こう側が羊側。こちら側に折り曲げてあるのはディンゴが穴を掘れないようにするため。
単純な仕組みだけどよくできたフェンス。でもこれも人間が愚かにも野犬を放したことで意味をなさなくなった。
皮肉だね。
小さな町は半日あれば見て回ることができる。エイドリアンくんのバスの時間までカフェで2人でおしゃべりした。
エイドリアンくんは親の仕事の都合でこれまでに5大陸10カ国で暮らしたことがあるんだって。
これまでに旅した国も65カ国。若いけどめっちゃ旅経験豊富。
そんなエイドリアンくんはどうしてもクーバーペディに来てみたかったらしい。
彼が子供のころ、フランス人の冒険家がいろいろな国に行って現地の人の家に泊めてもらうという番組があったらしい。
日本でいう"田舎で泊まろう"、みたいなやつかな?
明るい性格のその冒険家はどこに行っても大歓迎を受けていた。だけど、世界で唯一ホームステイができなかった場所、それがここ、クーバーペディだというのだ。
その番組が大好きだったから、その冒険家が歓迎されなかった場所を見てみたかったらしい。
彼は今、シドニーで大学に通っている。クーバーペディに行くと言ったらみんなに反対されたらしい。
私は知らなかったけど、オーストラリアで一番治安が悪い、というか、行方不明者が多い町らしい。
たくさんの人がここに一攫千金を夢見てやってきては姿をくらますというのだ。
時にはオパールの鉱脈が見つかった瞬間にいなくなることもあるらしい。
『ここには無数の穴があるからね、落として埋めちゃえば探しようがない。』
そしてよそ者にすごく厳しいのだとか。
確かにシドニーやメルボルンには溢れるほどいたアジア人が一切見当たらない。
旅行者にしても私とキヨシさんくらいだ。
町にいるのは生粋の白人。日陰でたむろしているのはアボリジニー。
町の人は私たちにはとても親切だった。着いた時に待たせてもらったコンビニのおじさんが町を歩いている私を見つけて、暑いでしょ、って車でホテルまで乗せて行ってくれた。
親切だけどね、なんか、どこかで予防線張られているような違和感を確かに感じていた。
あまり踏み込んでくれるなよ、って感じの。
でも、日本の田舎町でもよくあることかなーなんて思ってた。
そう思えば、1人で歩いていたら意味もなくクラクションを鳴らし続けられたこともあった。
私、アジア人だからね。
観光客は大歓迎。だけどそこまで。この町に住み着いて富をなそうする人には冷たい。
この町はその景観からこれまでにたくさんの映画の撮影が行われてきた。
広場には、この地で撮られた映画を記したモニュメントがあった。

それが、この村の人の自慢でもあって、あの映画の撮影のクルーはうちのホテルに滞在していたなんて自慢もしばしば。
エイドリアンくんがその話の中で、
”フランス人が10年くらい前にこの町でドキュメンタリー映画作ったの知ってる?”って聞いてた。
おじさんの答えは ”no"。
おじさんと離れてから、
”知らないはずないのに。あの映画のクルーは町中の人から妨害を受けたんだから。
あんなに自分たちの町が映画の撮影に使われたことを自慢するのに、この町の真実を取り上げたドキュメンタリー映画だと、これだよ。”
その話を聞いて、ちょっぴり複雑な気分になった。
実際にこの町に滞在して、この話があながち嘘だとは思えない。
町の人は旅人には親切だった。だからこの町の印象が悪いとかいうわけじゃない。
むしろオススメです。
こういう裏話を聞きながらの旅も悪くない。
信じるか信じないかはあなた次第です。

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カンガルーってあんまり可愛くないですね。
動き、めっちゃスロー。サンドバッグぶら下がってるけど、本当にボクシングとかするの?

常にやさぐれてる顔してる。常に半目だし。

手のひらに乗せたお菓子を5分くらいかけてマイペースで食べる。

子カンガルーは小型犬みたい。

エイドリアンくんに誘ってもらって参加した、アウトバック(郊外)ツアー。
昨日紹介した見渡す限りの荒野、breakawayのほかに、もう一つの見どころ。
ディンゴフェンスへ。

大事な家畜を襲うディンゴが自分たちの土地に入ってこないように張り巡らされたフェンス。50年前くらいに作られた。
その長さ、、、5300キロ!!!日本の北から南までより長いね。もちろん世界最長のフェンス。

まだ一部未完成だけど、、、もうあまり意味がないらしく最近は整備も怠りがちだとか。
というのも、ディンゴが人間が放った野犬と交配し始めたらしい。
ディンゴは高く飛ぶことができない。だからこのフェンスが有効だった。でも犬と交配したディンゴはこのフェンスを飛び越えることができてしまう。
人間が通る道路はもちろんフェンスがない。でもこんな感じ。


溝が彫られている。結構広くて私でも怖い。ディンゴはこの上を歩くことができない。

写真でわかるかな?フェンスに貼られた網は地中に埋めるのではなく、こちら側に折り曲げてある。こちら側がディンゴ側。向こう側が羊側。こちら側に折り曲げてあるのはディンゴが穴を掘れないようにするため。
単純な仕組みだけどよくできたフェンス。でもこれも人間が愚かにも野犬を放したことで意味をなさなくなった。
皮肉だね。
小さな町は半日あれば見て回ることができる。エイドリアンくんのバスの時間までカフェで2人でおしゃべりした。
エイドリアンくんは親の仕事の都合でこれまでに5大陸10カ国で暮らしたことがあるんだって。
これまでに旅した国も65カ国。若いけどめっちゃ旅経験豊富。
そんなエイドリアンくんはどうしてもクーバーペディに来てみたかったらしい。
彼が子供のころ、フランス人の冒険家がいろいろな国に行って現地の人の家に泊めてもらうという番組があったらしい。
日本でいう"田舎で泊まろう"、みたいなやつかな?
明るい性格のその冒険家はどこに行っても大歓迎を受けていた。だけど、世界で唯一ホームステイができなかった場所、それがここ、クーバーペディだというのだ。
その番組が大好きだったから、その冒険家が歓迎されなかった場所を見てみたかったらしい。
彼は今、シドニーで大学に通っている。クーバーペディに行くと言ったらみんなに反対されたらしい。
私は知らなかったけど、オーストラリアで一番治安が悪い、というか、行方不明者が多い町らしい。
たくさんの人がここに一攫千金を夢見てやってきては姿をくらますというのだ。
時にはオパールの鉱脈が見つかった瞬間にいなくなることもあるらしい。
『ここには無数の穴があるからね、落として埋めちゃえば探しようがない。』
そしてよそ者にすごく厳しいのだとか。
確かにシドニーやメルボルンには溢れるほどいたアジア人が一切見当たらない。
旅行者にしても私とキヨシさんくらいだ。
町にいるのは生粋の白人。日陰でたむろしているのはアボリジニー。
町の人は私たちにはとても親切だった。着いた時に待たせてもらったコンビニのおじさんが町を歩いている私を見つけて、暑いでしょ、って車でホテルまで乗せて行ってくれた。
親切だけどね、なんか、どこかで予防線張られているような違和感を確かに感じていた。
あまり踏み込んでくれるなよ、って感じの。
でも、日本の田舎町でもよくあることかなーなんて思ってた。
そう思えば、1人で歩いていたら意味もなくクラクションを鳴らし続けられたこともあった。
私、アジア人だからね。
観光客は大歓迎。だけどそこまで。この町に住み着いて富をなそうする人には冷たい。
この町はその景観からこれまでにたくさんの映画の撮影が行われてきた。
広場には、この地で撮られた映画を記したモニュメントがあった。

それが、この村の人の自慢でもあって、あの映画の撮影のクルーはうちのホテルに滞在していたなんて自慢もしばしば。
エイドリアンくんがその話の中で、
”フランス人が10年くらい前にこの町でドキュメンタリー映画作ったの知ってる?”って聞いてた。
おじさんの答えは ”no"。
おじさんと離れてから、
”知らないはずないのに。あの映画のクルーは町中の人から妨害を受けたんだから。
あんなに自分たちの町が映画の撮影に使われたことを自慢するのに、この町の真実を取り上げたドキュメンタリー映画だと、これだよ。”
その話を聞いて、ちょっぴり複雑な気分になった。
実際にこの町に滞在して、この話があながち嘘だとは思えない。
町の人は旅人には親切だった。だからこの町の印象が悪いとかいうわけじゃない。
むしろオススメです。
こういう裏話を聞きながらの旅も悪くない。
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