<53カ国目;ナミビア>ヒンバの村で感じた、”教育を受ける”ということ
- 2016/09/08
- 14:58
お久しぶりです。
現在、日本は北海道・札幌。
一時帰国中です。
約1ヶ月の滞在で再び世界に飛び出します。

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ヒンバ族の村に突撃した前回の続き。
翌日は、英語のしゃべれるデベドロに仲介役をしてもらい、同じくナミビアを代表する伝統的な民族、ヘレロ族の村を訪ねる。

もともとヒンバ族と同じ部族だったヘレロ族。ヨーロッパから宣教師がやってきた時、その女性の服装を模したのがヘレロ族。そのままの姿をし続けたのがヒンバ族。

だから両部族同士は仲良し。街のバーに行くと裸のヒンバ族とひらひらスカートのヘレロ族が仲良く談笑している。
ヒンバ族とヘレロ族の妻を持つおじさんにも出会った。(ナミビアは一夫多妻が認められている。)
ヘレロ族。その衣装は本当にヨーロッパの貴婦人そのもの。スカートがとってもボリューミー。
頭にかぶった帽子が特徴的。どうやら牛の角を模しているようです。
新聞などで芯を作りそれに布を巻いて手作りしている。

もちろん着させてもらいましたよ。ちょっとサイズが大きめ。
本当は肩のところがポッコリと盛り上がるはずなのですが、、、袖が大きすぎて私の腕では引っかからない。

びっくりしたのはスカート!!この下にはボリュームを出すため、3枚も巻きスカートを巻いている。
それだけではないのである!!
お尻をグラマラスに見せるため、ちょっとお尻っぽい形のクッションまで巻きつけているのである。
夏場なんて暑くて仕方ないだろうな、、、

衣装を貸してもらったお母さんと。村に行った時、娘さんが2人いたけど、彼らは普通を洋服を着ていた。
伝統的な衣装はたまにしか来ないそうです。

お土産を渡して村を後にした。
ヒンバ族やヘレロ族の村から一番近い大きめの街、オプウォへお買い物。
ここ、オプウォの街は、いろいろな部族の人たちがそれぞれの衣装で普通に歩いている。
なんだかちょっぴりテーマパークに来たかのよう。


スーパーに行ったら普通にヒンバさんお買い物している。

彼ら、現金収入あるのだろうか、、、。
お土産は現金ではなく品物で持って行くように言われて、それを渡したら喜んでもらえたけど、
どうしても現金が必要なことってあるよね。
現に、お邪魔しているヒンバの村の子供の目から目やにが止まらないって相談された。
お世話になっているから抗生剤入りの目薬をあげたけど、病院にかかりたい時とか、どうするんだろう。
私が日本で医者をしていたって話になった時、いろんな人から足が痛い、頭が痛いと相談された。
物資や環境が不十分ななかで私がで出来ることなんてほとんどなかった。医療サービスを受けることのハードルの高さを感じた。
今日もお水をプレゼントしたくて、街のなかで水道を探したけど、、、

思いっきり鍵がかけられていた。
近くの商店でお金を払うと鍵を開けてくれる。20リットルで100円くらい。
現在乾季のナミビアは全国的に水不足の様子。
国の水道局から節水の呼びかけが出ている。
ホステルでもキッチンには水を張った桶が2つ置いてあって、1つ目の桶で石鹸をつけて食器を洗ったら、2つ目の桶の水ですすぐだけ。日本人の感覚としては綺麗になっているとは言い難い、、、。
お土産のお水をもって再びヒンバ族の村に向かう。今日もこの村に泊めてもらうことに。
だいぶお近づきになれた私たち。そろそろ頼んでみようかな、、、
”私、その衣装着てみたい!!”
意外にもあっさりオッケーいただけて、早速着付けてもらう。
若いヒンバの女性が手伝ってくれた。やっぱり外国人が自分たちの衣装をつけるのは滑稽なのか、終始大爆笑。


ヒンバ族はお風呂に入らない。でも別に臭くない。むしろ炭のような、木のようないい匂いがする。
彼らは毎朝、赤土に油を混ぜたものを体に塗っている。

私も塗ってみたかったんだけどね、なかなか落ちないらしくデペドロに止められた。
シャワーもないし、水不足だしいろんなものが泥だらけになってしまう。
言葉は通じないけどね、距離はぐっと縮まった気がする。


お世話になったデペドロと。
彼の亡くなったお父さんはここら辺一帯をまとめ上げるリーダーだったらしい。
テペドロにはたくさんの兄弟がいるけど、その半分が教育を受けていて村の外に出ている。
残りの半分は村で伝統的な生活をしているらしい。

ヒンバ族の子供たちを見ていても、伝統的な衣装を着ている子供と洋服を着ている子供がいて、洋服を着ている子供たちは学校に行っているようだ。現に近くに学校があって、朝の時間には制服を着て出かけていく子供がいる。だけど全員ではない。
テペドロ曰く、”みんなが学校に行ってしまったら、誰が家族や動物の面倒を見るの?”
”自分のお父さんは教育を受けていないけど、村のみんなをまとめて、豊かに幸せに暮らしていた。”
うーん。。。この一言には確かに考えさせられた。
私たちは、教育を受けることで未来が広がっていくって思っていたけど、彼らは彼らの生きかたに誇りを持っていて、それを守っていきたいと思っているのである。
テペドロの両親は魚を食べないのだそう。だけどテペドロは食べる。
なぜなら学校で魚は食べ物だと習ったから。
教育を受けたことでいい方向にも悪い方向にも彼らの生活は変わったと言っていた。
自分は、こんなに便利な道具に溢れた生活をしているのに、彼らには彼らの伝統を守っていってほしい、って勝手に思っちゃったりもする。
でも、子供達には学校に行ってほしいな、とか。
仲良くなることで、ちょっぴり複雑な気持ちが湧いてきた。
翌朝、後ろ髪を引かれながらお別れ。いつかまた、この場所で彼らと再会できたら嬉しいな。

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もともとヒンバ族と同じ部族だったヘレロ族。ヨーロッパから宣教師がやってきた時、その女性の服装を模したのがヘレロ族。そのままの姿をし続けたのがヒンバ族。

だから両部族同士は仲良し。街のバーに行くと裸のヒンバ族とひらひらスカートのヘレロ族が仲良く談笑している。
ヒンバ族とヘレロ族の妻を持つおじさんにも出会った。(ナミビアは一夫多妻が認められている。)
ヘレロ族。その衣装は本当にヨーロッパの貴婦人そのもの。スカートがとってもボリューミー。
頭にかぶった帽子が特徴的。どうやら牛の角を模しているようです。
新聞などで芯を作りそれに布を巻いて手作りしている。

もちろん着させてもらいましたよ。ちょっとサイズが大きめ。
本当は肩のところがポッコリと盛り上がるはずなのですが、、、袖が大きすぎて私の腕では引っかからない。

びっくりしたのはスカート!!この下にはボリュームを出すため、3枚も巻きスカートを巻いている。
それだけではないのである!!
お尻をグラマラスに見せるため、ちょっとお尻っぽい形のクッションまで巻きつけているのである。
夏場なんて暑くて仕方ないだろうな、、、

衣装を貸してもらったお母さんと。村に行った時、娘さんが2人いたけど、彼らは普通を洋服を着ていた。
伝統的な衣装はたまにしか来ないそうです。

お土産を渡して村を後にした。
ヒンバ族やヘレロ族の村から一番近い大きめの街、オプウォへお買い物。
ここ、オプウォの街は、いろいろな部族の人たちがそれぞれの衣装で普通に歩いている。
なんだかちょっぴりテーマパークに来たかのよう。


スーパーに行ったら普通にヒンバさんお買い物している。

彼ら、現金収入あるのだろうか、、、。
お土産は現金ではなく品物で持って行くように言われて、それを渡したら喜んでもらえたけど、
どうしても現金が必要なことってあるよね。
現に、お邪魔しているヒンバの村の子供の目から目やにが止まらないって相談された。
お世話になっているから抗生剤入りの目薬をあげたけど、病院にかかりたい時とか、どうするんだろう。
私が日本で医者をしていたって話になった時、いろんな人から足が痛い、頭が痛いと相談された。
物資や環境が不十分ななかで私がで出来ることなんてほとんどなかった。医療サービスを受けることのハードルの高さを感じた。
今日もお水をプレゼントしたくて、街のなかで水道を探したけど、、、

思いっきり鍵がかけられていた。
近くの商店でお金を払うと鍵を開けてくれる。20リットルで100円くらい。
現在乾季のナミビアは全国的に水不足の様子。
国の水道局から節水の呼びかけが出ている。
ホステルでもキッチンには水を張った桶が2つ置いてあって、1つ目の桶で石鹸をつけて食器を洗ったら、2つ目の桶の水ですすぐだけ。日本人の感覚としては綺麗になっているとは言い難い、、、。
お土産のお水をもって再びヒンバ族の村に向かう。今日もこの村に泊めてもらうことに。
だいぶお近づきになれた私たち。そろそろ頼んでみようかな、、、
”私、その衣装着てみたい!!”
意外にもあっさりオッケーいただけて、早速着付けてもらう。
若いヒンバの女性が手伝ってくれた。やっぱり外国人が自分たちの衣装をつけるのは滑稽なのか、終始大爆笑。


ヒンバ族はお風呂に入らない。でも別に臭くない。むしろ炭のような、木のようないい匂いがする。
彼らは毎朝、赤土に油を混ぜたものを体に塗っている。

私も塗ってみたかったんだけどね、なかなか落ちないらしくデペドロに止められた。
シャワーもないし、水不足だしいろんなものが泥だらけになってしまう。
言葉は通じないけどね、距離はぐっと縮まった気がする。


お世話になったデペドロと。
彼の亡くなったお父さんはここら辺一帯をまとめ上げるリーダーだったらしい。
テペドロにはたくさんの兄弟がいるけど、その半分が教育を受けていて村の外に出ている。
残りの半分は村で伝統的な生活をしているらしい。

ヒンバ族の子供たちを見ていても、伝統的な衣装を着ている子供と洋服を着ている子供がいて、洋服を着ている子供たちは学校に行っているようだ。現に近くに学校があって、朝の時間には制服を着て出かけていく子供がいる。だけど全員ではない。
テペドロ曰く、”みんなが学校に行ってしまったら、誰が家族や動物の面倒を見るの?”
”自分のお父さんは教育を受けていないけど、村のみんなをまとめて、豊かに幸せに暮らしていた。”
うーん。。。この一言には確かに考えさせられた。
私たちは、教育を受けることで未来が広がっていくって思っていたけど、彼らは彼らの生きかたに誇りを持っていて、それを守っていきたいと思っているのである。
テペドロの両親は魚を食べないのだそう。だけどテペドロは食べる。
なぜなら学校で魚は食べ物だと習ったから。
教育を受けたことでいい方向にも悪い方向にも彼らの生活は変わったと言っていた。
自分は、こんなに便利な道具に溢れた生活をしているのに、彼らには彼らの伝統を守っていってほしい、って勝手に思っちゃったりもする。
でも、子供達には学校に行ってほしいな、とか。
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