<41カ国目;パレスチナ>壁の中の優しい人々
- 2016/03/28
- 21:05
現在、トルコ・カッパドキア。
雪で気球が飛びません。ここでもまた絶賛沈没中。
宿のおじさんがいい人すぎて、そろそろ洞窟ホテルに移動したいって言い辛い。。。

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世界一周ブログランキングに参加中。
上記青色の”世界一周”の文字の上でクリックしていただけると、私にポイントが入ります。現在39位!!
パレスチナ2日目は催涙ガスの匂いも消えていて、絶好のお散歩日和。
ミニバスに乗って、ヘブロンの街に向かいます。
乗り場が分かり辛くて困っていたら、反対の車線から運転手さんが”ヘブロンに行くんでしょ?”と声をかけに来てくれた。
ミニバスは、ある程度人数が揃うと発車する。ベツレヘムからヘブロンまでは1時間ほど。

車窓からの町並み。普通に平和です。
ユダヤ教とイスラム教の聖地、ヘブロンの街だけど、あまり見るところがない。
アブラヒムの墓とされている、イブラヒムモスク。
行くと閉まっていた。
周りにいる人たちは、”Israel, shoot!!"といって鉄砲を構える仕種をする。
イスラエル人にパレスチナ人が打たれた、大人も口々に言う。
どうやら、お葬式中で入れない様子。それが本当に打たれて亡くなった人かどうかはわからないけど。
そのまま旧市街を歩く。小さな路地は迷路のようで歩いているだけで面白い。

休日のせいなのか、それとも普段からそうなのか、お土産やさん街は閑散としている。

すれ違う人はみんな”welcome welcome"といって声をかけてくれる。
まるでイブラヒムさんのwelcomeのよう。
しつこく絡まれるわけでもなく、welcome といったらまたさっと歩いて行ってしまう。
イスラエルでwelcomeなんて言われたことなかったな。
道に迷っていると声をかけてくれる。優しい人はそこまで案内してくれる。
チップを要求されるのかとおもいきや、またwelcomeといって去っていく。
(インドとは違って)ウェルカムって言ったらさっと引いてくれるのが気持ちいい。あの国は、この後ぜったい商売の話持ってくるからね。
壁の中の人たちはその環境ゆえ、暗くて冷たい人が多いのではないかと思っていた。
だけど、みんな普通に笑顔で私たちを迎えてくれる。閑散とした街の印象とは異なり、悲壮感は一切ない。
歩いていたら子供たちに話しかけられる。
英語はほとんど喋れないけど、私たちについてくるように必死に話しかけてくる。
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建物の上からも、"Hello!! Welcome! What is your name?"

ついて行くと、見せてくれるのはイスラエルによって壊された家、燃やされた跡、閉鎖された道路。
”イスラエル イスラエル!!” ”シュート!!”と言って鉄砲を構える仕種をする。
”イスラエル クローズ!!”と言って閉鎖された壁を見せてくれる。



そして、これを写真に撮って、と言わんばかりにカメラのシャッターを押す仕種をしてくる。
この子達、私たちにこれを見て欲しかったんだね。
彼らがどれだけこの状況を理解しているのかはわからないけど、とりあえずイスラエルについての嫌悪感は半端ない。
(正直、先ほどのモスクに入れない理由はもしかしたら別にあるんじゃないかなって思った。なんというか、旅行者に対して、イスラエル側の悪行を訴えたくて仕方がないといった様子。無理もないと思うけど。)
大人たちはこの子達にどんな風に現況を伝えているのかな。
場所によっては頭上にフェンスが貼ってある。ユダヤ人(イスラエル人)が嫌がらせでゴミを投げてくるらしい。だから、本当に子供の喧嘩かって、、、。

住民の台所、市場の上にもこんなにがっつりと。
そして、そこからは20メートルおき位に銃口をこちらに向けたイスラエル兵が立っている。
(怖くてあまり堂々とカメラを向けることができなかったけど、この写真にも写っています。)

なんでこんなところにも、、、テロが怖いならイスラエル人がここに来なきゃいいだけじゃん。
ここは壁の中に追いやられたパレスチナ人のための、パレスチナ人しかい市場なのに。
上から常に銃を向けているなんて、ただの脅しでしかないじゃん。
そんな監視の下でも、そこにはパレスチナ人の生活がある。市場だって活気に溢れてる。

道を閉鎖するためのフェンスだってディスプレイに使っちゃう。


イチゴを買って食べ歩き。1キロ300円。大粒でとっても甘いの。止まらなくなっちゃう。
デパートもあって屋上にはフードコート。
デパートは日本の昭和時代のそれみたい。家族連れ、友達同士。
イスラム教徒だから女性はみんな頭にストールを巻いているけど、お茶しながら和気あいあい。
日本と同じ、ゆったりとした穏やかな時間が流れる。
エスカレーターに乗っていてもすれ違うと,ウェルカム!!一緒に写真撮ろうと声をかけてくれる。
行ったことのある旅人はみんな言う。パレスチナ、行ってよかった。めっちゃよかった。
私も同感。人々の暖かさが最高の魅力。
旅に出て10ヶ月。イスラエル人の旅人ともすれ違ってきた。
イスラエルは兵役を終えた後、その時に貯めたお金を握りしめ、長期の旅行に出ることが一般的らしい。
いい人もいたし、ハッパでおかしなことになってる人もいたし、、、。
パレスチナで見てきた光景と、イルラエル人旅人。いいとか悪いとかじゃないけど、私の心の中では噛み砕けない。。。
ベツレヘムに戻りもう少し観光。
生誕教会。キリストが生まれた厩があった場所に建てられた教会。
行ったらちょうどミサ中。数カ所で別々に行われている、、、なんでだろうと思ったらどうやら宗派によってそれぞれお祈りしているみたい。

この暖炉のようなところがキリストが生まれたとされる場所。みんなしゃがみこんでお祈りしていた。
そんな生誕教会の前には偽スターバックス。

値引き交渉可能です。紙コップもハイクオリティ!

トイレもwifiも隣の店のものです。笑。
偽スタバでお茶してたらタクシーの運転手さんに話しかけられた。
タクシーの客引きだったけど、今日エルサレムに帰ると言うと、
”みんなイスラエルが好きなんだ。”としょんぼり。
私が、”必死で”パレスチナ好きだよ。ここまで60カ国くらい旅してるけどその中でも5本の指に入るよ”って言っても、
”いいんだ、わかってるんだ。”
なんか、こっちも悲しくなっちゃうよ。
1日も早くパレスチナに”真の日常”がもたらされますように。
壁がなくて、銃を持った兵士が街を歩いていなくて、好きな時に好きなところに行けるようになりますように。

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宿のおじさんがいい人すぎて、そろそろ洞窟ホテルに移動したいって言い辛い。。。

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パレスチナ2日目は催涙ガスの匂いも消えていて、絶好のお散歩日和。
ミニバスに乗って、ヘブロンの街に向かいます。
乗り場が分かり辛くて困っていたら、反対の車線から運転手さんが”ヘブロンに行くんでしょ?”と声をかけに来てくれた。
ミニバスは、ある程度人数が揃うと発車する。ベツレヘムからヘブロンまでは1時間ほど。

車窓からの町並み。普通に平和です。
ユダヤ教とイスラム教の聖地、ヘブロンの街だけど、あまり見るところがない。
アブラヒムの墓とされている、イブラヒムモスク。
行くと閉まっていた。
周りにいる人たちは、”Israel, shoot!!"といって鉄砲を構える仕種をする。
イスラエル人にパレスチナ人が打たれた、大人も口々に言う。
どうやら、お葬式中で入れない様子。それが本当に打たれて亡くなった人かどうかはわからないけど。
そのまま旧市街を歩く。小さな路地は迷路のようで歩いているだけで面白い。

休日のせいなのか、それとも普段からそうなのか、お土産やさん街は閑散としている。

すれ違う人はみんな”welcome welcome"といって声をかけてくれる。
まるでイブラヒムさんのwelcomeのよう。
しつこく絡まれるわけでもなく、welcome といったらまたさっと歩いて行ってしまう。
イスラエルでwelcomeなんて言われたことなかったな。
道に迷っていると声をかけてくれる。優しい人はそこまで案内してくれる。
チップを要求されるのかとおもいきや、またwelcomeといって去っていく。
(インドとは違って)ウェルカムって言ったらさっと引いてくれるのが気持ちいい。あの国は、この後ぜったい商売の話持ってくるからね。
壁の中の人たちはその環境ゆえ、暗くて冷たい人が多いのではないかと思っていた。
だけど、みんな普通に笑顔で私たちを迎えてくれる。閑散とした街の印象とは異なり、悲壮感は一切ない。
歩いていたら子供たちに話しかけられる。
英語はほとんど喋れないけど、私たちについてくるように必死に話しかけてくる。

建物の上からも、"Hello!! Welcome! What is your name?"

ついて行くと、見せてくれるのはイスラエルによって壊された家、燃やされた跡、閉鎖された道路。
”イスラエル イスラエル!!” ”シュート!!”と言って鉄砲を構える仕種をする。
”イスラエル クローズ!!”と言って閉鎖された壁を見せてくれる。



そして、これを写真に撮って、と言わんばかりにカメラのシャッターを押す仕種をしてくる。
この子達、私たちにこれを見て欲しかったんだね。
彼らがどれだけこの状況を理解しているのかはわからないけど、とりあえずイスラエルについての嫌悪感は半端ない。
(正直、先ほどのモスクに入れない理由はもしかしたら別にあるんじゃないかなって思った。なんというか、旅行者に対して、イスラエル側の悪行を訴えたくて仕方がないといった様子。無理もないと思うけど。)
大人たちはこの子達にどんな風に現況を伝えているのかな。
場所によっては頭上にフェンスが貼ってある。ユダヤ人(イスラエル人)が嫌がらせでゴミを投げてくるらしい。だから、本当に子供の喧嘩かって、、、。

住民の台所、市場の上にもこんなにがっつりと。
そして、そこからは20メートルおき位に銃口をこちらに向けたイスラエル兵が立っている。
(怖くてあまり堂々とカメラを向けることができなかったけど、この写真にも写っています。)

なんでこんなところにも、、、テロが怖いならイスラエル人がここに来なきゃいいだけじゃん。
ここは壁の中に追いやられたパレスチナ人のための、パレスチナ人しかい市場なのに。
上から常に銃を向けているなんて、ただの脅しでしかないじゃん。
そんな監視の下でも、そこにはパレスチナ人の生活がある。市場だって活気に溢れてる。

道を閉鎖するためのフェンスだってディスプレイに使っちゃう。


イチゴを買って食べ歩き。1キロ300円。大粒でとっても甘いの。止まらなくなっちゃう。
デパートもあって屋上にはフードコート。
デパートは日本の昭和時代のそれみたい。家族連れ、友達同士。
イスラム教徒だから女性はみんな頭にストールを巻いているけど、お茶しながら和気あいあい。
日本と同じ、ゆったりとした穏やかな時間が流れる。
エスカレーターに乗っていてもすれ違うと,ウェルカム!!一緒に写真撮ろうと声をかけてくれる。
行ったことのある旅人はみんな言う。パレスチナ、行ってよかった。めっちゃよかった。
私も同感。人々の暖かさが最高の魅力。
旅に出て10ヶ月。イスラエル人の旅人ともすれ違ってきた。
イスラエルは兵役を終えた後、その時に貯めたお金を握りしめ、長期の旅行に出ることが一般的らしい。
いい人もいたし、ハッパでおかしなことになってる人もいたし、、、。
パレスチナで見てきた光景と、イルラエル人旅人。いいとか悪いとかじゃないけど、私の心の中では噛み砕けない。。。
ベツレヘムに戻りもう少し観光。
生誕教会。キリストが生まれた厩があった場所に建てられた教会。
行ったらちょうどミサ中。数カ所で別々に行われている、、、なんでだろうと思ったらどうやら宗派によってそれぞれお祈りしているみたい。

この暖炉のようなところがキリストが生まれたとされる場所。みんなしゃがみこんでお祈りしていた。
そんな生誕教会の前には偽スターバックス。

値引き交渉可能です。紙コップもハイクオリティ!

トイレもwifiも隣の店のものです。笑。
偽スタバでお茶してたらタクシーの運転手さんに話しかけられた。
タクシーの客引きだったけど、今日エルサレムに帰ると言うと、
”みんなイスラエルが好きなんだ。”としょんぼり。
私が、”必死で”パレスチナ好きだよ。ここまで60カ国くらい旅してるけどその中でも5本の指に入るよ”って言っても、
”いいんだ、わかってるんだ。”
なんか、こっちも悲しくなっちゃうよ。
1日も早くパレスチナに”真の日常”がもたらされますように。
壁がなくて、銃を持った兵士が街を歩いていなくて、好きな時に好きなところに行けるようになりますように。

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